「レモンケーキ」は10年以上愛されている人気商品で、米粉を20%使用した口どけの良い生地と、爽やかな風味が特徴です。サクサクと軽い食感の「お米っこクッキー」は、酒かすも地元産の素材を使用しています。毎年内容やデザインを変えて数種類展開する「クリスマスケーキ」は、卵・乳・小麦不使用。2023年はフルーツを使ったものなど3種類を販売。食品アレルギーを持つ子どもはもちろん、家族みんなで同じケーキを味わいながらクリスマスを楽しめると好評です。
レモンケーキ 120円(税込)/1個
お米っこクッキー各種 500円(税込)/8枚入り
クリスマスケーキ各種 4,100円~(送料・税込)/5号(直径約15cm)
※クリスマスケーキの価格は2023年のものです。
※取扱い商品は店舗により異なります。
・十日町すこやかファクトリー 恵比寿
東京都渋谷区恵比寿南1-5-5(JR恵比寿駅東口改札内正面)
Tel.03-3793-1233
・駅コンビニ(NewDays KIOSK、HANAGATAYA)など
・ECサイト
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エキナカ・エキソトにあるコンビニエンスストア「NewDays KIOSK」や各地の名産品を扱う「HANAGATAYA」をはじめ、カフェやファストフードといった飲食店、駅に設置されている飲料自動販売機、商業施設「ecute(エキュート)」「GRANSTA(グランスタ)」の運営など、幅広い分野で事業を展開する株式会社JR東日本クロスステーション(以下JR東日本クロスステーション)。新潟県十日町にある「十日町すこやかファクトリー」で、十日町産や新潟県内産の素材にこだわった商品を開発している皆さんにお話を伺いました。
十日町すこやかファクトリーでは、食物アレルギーのある人たちから「クリスマスにはやはりケーキを食べたい、食べさせたい」という声を受け、2018年から小麦・乳・卵を使わないグルテンフリーの「クリスマスケーキ」を製造販売しています。工場では、アレルゲン物質に対する厳しい基準をクリアした専用の製造ラインを設けて安心安全を確保。スポンジ生地には、地元・十日町で収穫した米(魚沼コシヒカリ)からつくった米粉、ホイップクリームには豆乳を使用しています。毎年改良を重ねながら新たな商品づくりに取り組んでいます。
2023年に発売した「クリスマスケーキ」は3種類(米粉と豆乳クリームのいちごデコレーションケーキ、米粉と豆乳チョコクリームのDECOケーキ、米粉と豆乳レアクリームのトリプルベリーケーキ)。
イチゴをたっぷり使用したデコレーションケーキは、スポンジの間にもイチゴとイチゴクリームをはさみ、まさにイチゴづくし。開発を担当した髙橋えみさんは「数年前から見た目も華やかなケーキをつくってみたいと考えていたものが実現しました。このケーキは冷凍で販売し、自然解凍して味わうタイプです。ベースとなるスポンジ生地に米粉を使用しています。スポンジ生地はこれまでのノウハウがあるので特に問題はありませんでしたが、解凍しすぎるとイチゴから出るドリップ(水分)がスポンジにしみ込み、見た目が悪くなってしまいます。米粉のスポンジ生地は水分の吸収率が高いので、使用するフルーツは水分の少ないものを選びました」と話してくれました。
グルテンフリーのケーキについては、年を重ねるごとにニーズの高まりを感じているといいます。「クリスマスケーキの販売は12月ですが、企画は3月ごろから始まっています。前の年にケーキを購入いただいたお客様から『おいしい』『味も見た目もグルテンフリーとは思えない』という声をいただき、リピーターになってもらえることが、次の開発のモチベーションになっています」(髙橋さん)
十日町すこやかファクトリーでは、米粉を使ったお菓子も製造しています。
米粉を100%使用した「お米っこクッキー」は、十日町市ふるさと納税の返礼品になっています。今回のリニューアルでは、十日町産の米粉を使った品であることを、もっとわかりやすく伝えたいと考え、パッケージのデザインやクッキー型の改良を進めています(写真は改良前のもの)。
焼き菓子を担当する田村久美子さんは、「お客様がパッケージを見て、どんな商品なのかがすぐにわかるデザインにする予定です。またクッキーの形も、従来の四角から、よりお米に近い形や、新潟県、十日町らしさを感じられるものをモチーフにしてつくれないかを検討しています」と話してくれました。
「レモンケーキ」は米粉を20%使用したレモン型の焼き菓子です。素朴でシンプルなビジュアルですが、米粉の特徴であるふっくらとした食感の生地に、爽やかなレモンの香りがよく合います。阿部智美さんは「定番人気商品なので、中身を大きく変えることはありませんが、レモンペーストを新たなものにしています。また、パッケージは他の商品とロゴを統一するなどのリニューアルを予定しています」と話します(写真はリニューアル前のもの)。
パッケージデザインの変更について、関根俊英さんは「買う人の目に止まるようなデザインにすることで、十日町の米を使っていること、地元ブランドのイメージアップを目指します」と話してくれました。
最後に、米粉製品の将来像や展望をお聞きしました。
「グルテンフリーのケーキは、バレンタインデーなどクリスマスシーズン以外にも提供したいですね。食物アレルギーを持つ人はもちろん、ヴィーガンの人にも興味をもっていただけると思います。米粉は栄養価の面でも優れているので、いろいろな形で楽しんでもらえるようになるとうれしく思います」(髙橋さん)
「ふるさと納税の返礼品として活用してもらえるよう、十日町産、新潟県産の素材を使った商品の開発を進めます。新潟県以外の人にも米粉のおいしさを知ってもらえると思います」(阿部さん)
「コロナ禍を経験し、海外から安定して原料を調達することの難しさを感じました。そのことから、国内、しかも地元で手に入るお米は安心して使えます。おいしいお米の産地である強みを生かし、今後も地元の素材を使って行きたいですね」(田村さん)
「十日町にはおいしい果物や野菜がたくさんあります。今後はそれらと米粉を組み合わせた商品を開発し、様々な商品を提供していきたいと考えています。新たな商品を多くの人に届け、米粉ファンを増やすことで、日本の米の魅力が広がっていくと思います。当社では、鉄道駅に直結した店舗で販売できるという強みを生かし、駅を利用するたくさんの人に手に取ってもらいたいですね」(関根さん)
これから誕生する「十日町メイド」の商品にも期待が高まります。