「米粉プロテインバー」は、米粉とソイパウダーをブレンドした米粉プロテインパウダーとホワイトチョコで、米のパフ(ポン菓子のような米を膨らませたもの)をコーティングしたスナック。必須アミノ酸のすべてがバランスよく含まれており、健康志向の方や特定の食事制限がある方にもお勧めです。「米粉プロテインバーグ」は、パサつきがちな牛肉100%のハンバーグに米粉プロテインパウダーを混ぜることで、油分を適度に吸収し、ふんわりもっちり、ジューシーな食感を実現しました。
・一般販売
米にちたんぱく 米粉プロテインバー 300円(税込)/50g×2本セット
米にちたんぱく 米粉プロテインボール 300円(税込)/50g×1袋セット
米にちたんぱく 米粉プロテインバーグ 300円(税込)/120g×2個×1パック
・ふるさと納税の福岡県須恵町の返礼品
米にちたんぱく 米粉プロテインバー 寄付金5,000円以上/50g×10本セット
米にちたんぱく 米粉プロテインボール 寄付金5,000円以上/50g×5袋セット
米にちたんぱく 米粉プロテインバーグ 寄付金10,000円以上/120g×2個×20パック
・福岡県内の道の駅
・ふるさと納税ポータルサイトで福岡県須恵町の返礼品として
創業は1978年。仕出し弁当の製造販売から事業を開始したサンフーズ株式会社は、2018年から加工食品事業や通販向けの食品OEM加工事業、ふるさと納税に関する事業やECサイト事業などを展開しています。このたび、地元福岡県の米を活用した米粉プロテインバーを開発し、須恵町のふるさと納税の返礼品や道の駅で販売。同社代表取締役の小川俊幸さんにその特徴や開発の経緯を伺いました。
「米粉プロテインバーは、米粉とソイ(大豆)パウダーをブレンドした米粉プロテインパウダーとホワイトチョコで、米のパフ(ポン菓子のような米を膨らませたもの)をコーティングし、アミノ酸スコア100を実現したスナックです。30~40代の女性をメインターゲットにした商品ですが、健康志向の方や特定の食事制限がある方にとっても便利で栄養価の高い商品となっています」と小川さん。
アミノ酸スコアとは、タンパク質の栄養価を示す指標で、体内で生成することのできない9種類の必須アミノ酸がどれくらい満たされているかを示すもの。「アミノ酸スコア100」は必須アミノ酸のすべてがバランスよく含まれていることを示します。
米粉プロテインバーはグルテンフリー。米粉は消化が良いのでトレーニング前後のエネルギー補給にもぴったり。米粉にはわずかな甘みがあり、砂糖や人工甘味料の使用を控えることができ、ナチュラルな風味を楽しめます。
「米と大豆の組み合わせは、ご飯と味噌汁のように日本人には食べ合わせとして馴染みが深いものです。米はアルファ化してあるので胃腸への負担も少なく、高齢の方にも食べやすくなっています」(小川さん)
米粉プロテインバー開発のきっかけを伺いました。 「以前からふるさと納税の取扱商品として地元福岡のお米を扱っており、農家の方々から米の需要拡大や付加価値アップの悩みをお聞きしていました。また、最近は成人女性や学生など朝食を食べない人やコンビニ等で手軽に済ませる方が多いと聞きます。そこで、数年前からお米を加工した商品開発を開始し、米粉とソイパウダーをブレンドした米粉プロテインパウダーをつくりました。この米粉には、米の精米時にでる屑米を有効活用しています。米粉プロテインパウダーは、牛乳や水に溶かすことで朝食や休憩時に良質な糖質とタンパク質を手軽に摂取できます。このパウダーを活用したのが今回の新商品です」(小川さん)
今回はさらに、米粉プロテインパウダーを活用したハンバーグ「米粉プロテインバーグ」も開発しました。実はこの商品の誕生は想定外だったそうです。
「ふるさと納税市場の中で、手軽な食材としてハンバーグは人気です。牛肉と豚肉の合挽のハンバーグは結構ありますが、牛肉100%のハンバーグを開発しようとしたところ、焼く際に油分が流れ出てパサついてどうしても固くなってしまいます。そこで米粉プロテインパウダーを試しに混ぜたところ、油分を適度に吸収し、ふんわりもっちりとしたジューシーなハンバーグになりました。米粉と大豆をつなぎに使った牛肉100%のハンバーグはなかなかないと思います」と小川さん。その食味の良さに多くの反響が届いているそうです。
「米粉プロテインバーは、手軽に食べられるように棒状にしたのですが、実際形にするのが難しかったですね。米のパフを溶かした米粉プロテインパウダーでコーティングして繋ぎ合わせるために粒子の大きさをどれくらいのレベルにするか、何を足したら良いか、さまざまなもので試しました。有識者にも多くのアドバイスをいただき、最終的にホワイトチョコレートを混ぜたところ、風味も出て食感の良い商品ができました」と小川さん。さらに、試作品によるモニター調査も実施したそうです。
「200名近くの方にサンプルを食べていただき、ご意見をいただきました。『棒状だと食べづらい』という声もあったので、一口サイズの米粉プロテインボールも新たに商品化しました」(小川さん)
米粉商品開発等支援対策事業の補助金により、成型機や包装機を導入。手作業では1日に200個程度であった製造数を最大5,000個程度までアップすることができるようになりました。 また、ネーミングにもこだわったそうです。 「お米のインパクトを残したかったのと、毎日手軽にプロテインを摂ってもらえるように『米(まい)にちたんぱく』と名付けました。画数も縁起の良いものにしました」(小川さん) 商品コンセプトに合わせたロゴやパッケージのイメージをコンペ形式で採用。白と黒のシンプルなデザインで、米粉やお米を連想し、ターゲットである女性が手に取りやすいパッケージができあがりました。
最後に今後の抱負をお聞きしました。
「米粉を活用した商品をこれからも開発して、地元福岡はもちろん、全国の米農家を応援していきたいですね。ふるさと納税市場では、各自治体が新しい商品を求めています。我々のノウハウやアイデアをもとに、各地の事業者と組んで新しい米粉商品を生み出していきたい。また、ふるさと納税市場以外でも販路を拡大し、商品販売だけでなく、他社に原料となる米粉を供給するなど、米粉を軸に事業の多角化を考えていきたいですね」と小川さん。すでにさまざまな施策が動いているそうです。