「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」に愛犬と一緒に楽しめるクッキーが登場。原材料に米粉を使うことでヘルシーさとおいしさを両立しました。ワンちゃんモチーフのクッキーなどビジュアルも魅力的で、愛犬との特別な時間や犬好きな方へのギフトに喜ばれています。ふわふわモチモチドーナツも気軽なおやつとして好評です。
・米粉クッキー缶 2,160円(税込)/クッキー6種
・米粉入りドーナツ 400円(税込)
・米粉入りパウンドケーキ 600円(税込)※季節のフレーバーにより異なる
・米粉入りバナナマフィン 400円(税込)
※上記、全て参考価格
・ASAKO IWAYANAGI PLUS(焼き菓子取扱店舗)
東京都世田谷区等々力4-4-5
Tel.03-6809-8355
東京・等々力に誕生して約10年。「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI(パティスリィ アサコ イワヤナギ)」は、洗練された技術と感性を持つシェフパティシエールの岩柳麻子さんが手がける洋菓子店です。今回の米粉を使った商品開発は、愛犬家でもある岩柳さんの思いを実現する大きな一歩となりました。
今回、「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」が挑戦したのは、愛犬と一緒に食べられる洋菓子の開発です。等々力の住宅街に予約制のイートイン店舗とカフェ、そしてパンや焼き菓子のテイクアウト店舗を構える同店は、この地域に根をおろし人々に親しまれてきました。
日々の営業の中で、犬好きのお客様と触れ合う機会もあります。「ワンちゃんと一緒に楽しめるお菓子があったらいいのにな」という何気ない会話が商品開発のシーズです。
運営会社の株式会社creA代表で建築家、そして岩柳シェフの夫でもある宿澤巧さんもまた愛犬家。「私たちが食べているデザートをペットと一緒に食べることができる店を」という共通の夢を温めてきました。こうした中、米粉商品開発等支援対策事業を知ったことで、夢が現実へと動き出しました。
ペットフードにも健康志向で無添加やグルテンフリー、アレルギー対応が求められる時代。原材料として米粉が使われている商品も増えてきています。さらに、米粉は洋菓子に和の要素を融合させてメニュー開発をする同店のアイデンティティとも一致します。これらが、米粉を使って愛犬と一緒に食べられる洋菓子を開発する原動力になりました。
2024年11月、第一弾となる米粉入りドーナツなどのポップアップ販売は、予想を超える反響を呼びました。SNSでの告知だけにもかかわらず、店頭には入店待ちの行列ができるほど。大きな手応えが得られました。
「一般的にカロリーが高くて罪深いイメージがあるドーナツが米粉によって軽やかに生まれ変わりました」と宿澤さん。「ふんわりとした食感の中にモチモチ感もあり、新しいおいしさを相乗的に表現できたことが、お客様の共感を得られた理由だと思います」と振り返ります。この成功体験が、ペットに優しいだけでなく、人も満足できる本格的なおいしさを追求するという決意をさらに強くしました。
このプロジェクトは商品開発にとどまりません。同社が月2回ほど開催しているお菓子教室「écoleA」でも、米粉を使ったスポンジのショートケーキを11月のテーマとして取り上げたところ参加者から多くの好評が得られ、そのニーズを実感しました。この反響を受け、米粉をテーマにした教室を拡大するなど、米粉のお菓子は注目を集めています。
同社では、これまでも製菓材料のひとつとして米粉を使用していましたが、米粉を主役に据えた商品開発は今回が初めての試みです。製菓・製パンの職人たちは、それぞれの経験やリサーチをもとに何度も試作を繰り返して理想の食感と味わいを追求してきました。
開発当初は、お菓子教室と共同で仕入れた米粉を使って商品の試作を進めていましたが、各職人が目指す食感を実現するためにさまざまな米粉を検証。クッキーやドーナツには、北海道産のきらら397や九州産のミズホチカラを使用することで落ち着きました。
「当社のお菓子やパンは一つひとつ職人の手によって丁寧につくられています。スタッフの感性によっても相性の良い米粉は異なり、お菓子やパンの仕上がりにもつくり手の個性が反映されています」と同社プロジェクト事務局の伊藤明日美さん。これまで季節の果物などで産地や生産者と繋がってきたように、米粉という新たな素材でも生産者との繋がりが広がり、新たな洋菓子が生み出されることへの期待が高まっています。
今回のプロジェクトでは、米粉のクッキー缶、米粉入りドーナツ、バナナマフィン、パウンドケーキを商品化しました。これは、同社にとって新たな出発点にすぎません。
商品開発では、パウンドケーキで季節ごとに変わるフレーバーを展開し、米粉100%でつくられるクッキー以外の商品についても、小麦粉との配合比率を見直し、米粉の割合を高めていくことをテーマとしています。
宿澤さんは、「米粉が健康志向の高まりとともに注目されている側面もありますが、私たちが最も大切にしているのは特別においしいお菓子をつくり出すことです。その追求こそがスタッフのモチベーションの源泉になっています」と言葉に力を込めます。
今回の挑戦を足がかりに、同社は今後、等々力に新店舗の計画を進めています。愛犬と一緒に楽しめるテイクアウト菓子の商品の拡大をはかり、米粉のクッキーやドーナツなどの商品ラインナップをさらに拡充し、フォロワー数22万人のSNSで新たな展開を発信していく予定です。
「前回のポップアップ販売では、ワンちゃんが米粉のお菓子を夢中で食べている動画が寄せられました」と目を細める宿澤さん。「スイーツ好きの方々が、愛犬の誕生日や特別な日に一緒に食べてお祝いできる。そんな特別な洋菓子として私たちの商品が選ばれていくことを願っています。そのためにもヘルシーさを追求するあまり味わいを犠牲にしてはなりません。米粉は私たちの理念を実現してくれる理想的な素材です」と話します。
近年、多様な品種や製粉加工法によって米粉の選択肢が増えていることも、この挑戦の追い風です。洋菓子の世界での米粉の可能性に確かな手応えを感じ、人と愛犬がともに味わえるおいしさのさらなる追求が始まろうとしています。