
玄米粉以外のものをできるだけ排除し、小麦粉麺と同等の食感を追求した玄米粉麺。玄米は「あきたこまち」を使用。マイナス20~40℃という冷気とともにわずか20ミクロンという細かさに粉砕した玄米粉を使用することで、理想の味わいを実現しました。栄養面で「パーフェクト食」とも言われる玄米を、手軽においしく食べられる本品は、玄米食を継続したいすべての人にお勧め。プロスポーツ選手の試合前のルーティン食としても注目されています。
冷凍玄米粉麺
生細うどんタイプ5,000円(税込)/150g ×10食
生パスタタイプ 5,000円(税込)/150g ×10食
・自社ECサイト
詳しくはこちら
・玄米うどん絵空事 札幌店(店内飲食)
北海道札幌市中央区北一条西8-2-9
Tel.011-212-1710

オリジナル米粉やグルテンフリーの麺、パン、スイーツなどの開発・販売などを手がける株式会社ドットピース。同社ではこれまでOEMで玄米粉麺を製造していました。今回、米粉商品開発等支援対策事業を活用して製麺機等を導入し、自社オリジナルの冷凍麺を開発し販売を開始しました。玄米粉麺の製造に至る経緯や今後の展開について、同社代表取締役の清宮克幸さんと開発を担当した取締役の竹村悟志さんに伺いました。
今回開発した麺の商品名は「玄」と書いて「はじめ」と読みます。うどんやパスタ、そうめんタイプなど、麺の形状や色合いを変えた多ジャンルの麺を製造し、食感も小麦粉麺と変わらないクオリティを実現。うどんタイプは同社が展開する「玄米うどん絵空事」で食べることができ、パスタタイプとともに同社の通販サイトでも購入できます。メインはB to Bで、飲食店だけでなく、野球やラグビー、サッカー、バレーボールなどのプロスポーツチームなどにも販売。プロ野球チームでは、試合前のルーティン食として取り入れられているそうです。清宮克幸さんは早稲田大学やサントリー、ヤマハ発動機のラグビー部監督を歴任された日本ラグビー界の名将。清宮さんならではの販売展開を進めています。


そもそも、なぜ玄米粉麺を開発しようと思ったのか、清宮さんにお聞きしました。
「商品開発のきっかけは、6~7年前に通っていたトレーニングジムでドクターから聞いた成人病に関する食事の話です。これを食べたら健康になるという要素を食事に追加するのではなく、体に合わないものを何か1つ我慢するだけで体調が変わりますよ、というアドバイスをもらい、我が家でグルテンフリーを実践してみました。すると睡眠が深くなり、お通じもよくなるなどいろんな効果がありました。でも、食事の幅が狭められだんだんときつくなってきました。市販のグルテンフリー食品の味も合いません。そこで、おいしいグルテンフリー食品を自分でつくろうと考えたのが始まりです」
清宮さんは以前ラグビーを通して知り合った秋田県の製粉会社に相談。そこで玄米をマイナス20~40℃という冷気とともにわずか20ミクロンという細かさに粉砕する玄米粉に出合いました。
「この超微粉の玄米粉を使用することで、難しいと言われていた『ローラー製麺機を使って玄米粉麺づくり』を実現しました。玄米は栄養素が豊富で『パーフェクト食』とも言われ、健康志向の高い人々の間で白米よりも好感度が高い食材です。玄米が持つ自然な甘さと上質な油分も魅力です」
この玄米粉を使った玄米粉麺を製麺業者とともに開発し、「玄米うどん絵空事」の出店やB to Bでの販売を開始。ネットニュースやSNS、各種メディアで紹介され話題となりました。今回更なる事業拡大を目指し、自社製麺との併用に取り組みました。
「自社製麺をつくるにあたり、これまで調合がブラックボックス化されていたため、その再現に苦労しました」と開発を担当した竹村さんは語ります。
「製麺機メーカーにもいろいろと教わりましたが、納得のいく麺にするには時間がかかりました。小麦粉の麺と変わらない食感を出すために最終的に白米2割、玄米8割の調合に行き着きました。また、つなぎとしてでん粉と、コンブ、ワカメ等の海藻に含まれる天然の食物繊維のアルギン酸エステルを増粘剤として使用していますが、米粉以外のものをできるだけ排除し、本物のおいしさを追求しています。通常のうどんと異なり、食塩を一切使用していないのも特徴です」(竹村さん)


使用している米は「あきたこまち」100%。うどんタイプは白く、パスタタイプは卵黄で色付けするなど、消費者の「おいしいと感じるイメージ」に合わせる工夫をしています。
米粉商品開発等支援対策事業を活用し、製麺設備の導入だけでなく、商品ロゴやパッケージデザイン、商品販売サイトやPRツールの制作も行いました(米粉生産者インタビュー動画などを今後公開予定)。
今回の開発について清宮さんは「OEMに頼っているとレシピが製麺業者のものになってしまうため、自社で製麺機を導入し、ノウハウを確立することが重要だった」と語ります。
現在、「玄米うどん絵空事」札幌店では、地元の小中学生を対象に無料の「子ども食堂」を期間限定で開催。この取り組みがメディアで取り上げられることでフランチャイズの問い合わせが増加し、今後北海道内でさらに3~4店舗の展開を計画しているそうです。一時的に閉店している東京の原宿店も別の場所で再度出店予定です。
清宮さんは今後の展望について「まずトップアスリートに、試合前の食事として玄米粉麺を取り入れてもらい、その健康意識の高い行動を広報することで、一般の消費者層に広げていきたい」と語ります。
竹村さんは「現在のグルテンフリー市場は、かつてのプロテイン市場(アスリートやボディビルダー限定のイメージ)と同様に、まだ一般に正しく理解されていない現状(グルテンフリー=ダイエットという誤解など)がある」と指摘します。しかし、スポーツ界では、グルテンフリーを取り入れる選手が増えていることなどから、今後の認識は変わっていくと見ています。

いま、麺にタンパク質を添加し、プロテインに近い機能性を持たせることも検討しているそうです。
「特に肉や魚を食べるのがむずかしい高齢者が、麺を食べるだけでタンパク質を摂取できるような機能性麺の開発を目指しています。既存の機能性麺は味がいまいちだったため、おいしい製品にはニーズがあると予測しています」と清宮さん。
さらに、学校給食での提供や「日本産の米粉」というブランド価値を掲げる海外進出など、米粉の可能性は数多くあると、お二人は語ってくれました。