
うどん一筋30年以上の店主が、「もっと多くの人にうどんを食べてもらいたい」と一念発起して生麺タイプの本格米粉うどんを開発。しっかりとしたコシ、つるりとなめらかな口あたりは、その名のとおり小麦粉のうどんを越えた味わいに仕上がっています。うどんに合わせるだしも、グルテンフリーにこだわってつくられています。「米粉うどん さぬきごえ」は実店舗で提供するほか、自社を含む各社通販サイトでも販売しています。
3,780円~(税込)/8玉入り
4,570円~(税込)/8玉入り(だし付き)ほか
※1玉は約140g
・手しごとうどん工房 はちまん
大阪府堺市西区浜寺石津町西4-14-1
Tel. 072-245-5771
・自社ECサイト
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大阪・堺でうどん店を営んでいる株式会社はちまん(以下、はちまん)代表の八幡圭輔さん。うどん職人として日々研鑽を重ねている中で、「グルテンフリーでおいしいうどんを探している」「うどんを食べたいけれど、小麦アレルギーがあるので控えている」という声が届くようになったそうです。そこで米粉を使ったグルテンフリーのうどんづくりに挑戦、職人ならではの経験やこだわりが詰まった「米粉うどん さぬきごえ」が誕生しました。品質に妥協を許さず、時間をかけて納得のいく仕上がりを追求した八幡さんに、うどん職人としてのこだわりや今後の展望をお聞きしました。
大阪・堺市にある「手しごとうどん工房 はちまん」は、八幡さんが営む人気うどん店です。こちらの店では、小麦粉を使用したうどんを提供していますが、通常メニューにプラス220円で米粉うどんを味わえます。また、持ち帰り用として冷凍うどんを1食420円(だし付き640円・いずれも税込)で販売しています。
八幡さんが米粉を使ったうどんづくりに挑戦したきっかけは、小麦粉以外のうどんのニーズが高まっていると強く感じたことだったそうです。
「体質やアレルギーなどで小麦粉製品を食べられない人でも、『おいしいうどんを食べたい』『家族や友達と一緒に食事を楽しみたい』という声をいただくようになりました。さらにコロナ禍で外食需要が減ってしまったこともあり、これまでとは違った新しい形の商品をつくってみようと考えました」

2020年から始まった米粉うどんの開発。まずは全国から米粉を使ったうどんを取り寄せ、製法や味などを比較検討しました。
「米粉の麺はゆでるとブツブツ切れる、麺同士がくっついて固まる、麺が溶け出してしまう、食感が悪いといった問題があります。しかしなんと言っても既存の商品の多くには、うどんとしてのおいしさが感じられませんでした」と八幡さんは振り返ります。
そこで原料となる米粉から見直し、国産米でオリジナルの米粉を準備しました。そしてうどん本来のコシを生み出すために、生麺の製造を決めました。
「米粉を使った麺は、水分量が少ない乾麺なら比較的簡単につくることができますが、食べたときに一番おいしいと感じてもらえるのは生麺だと思います。そこで多加水麺での製造に取り組みました」
麺づくりの方向性は決まったものの、うどんのプロである八幡さんでも米粉うどんの開発は苦労の連続だったとのこと。そして何度もトライ&エラーを繰り返しながら、ようやく納得のいく品質に到達しました。
八幡さんは「小麦粉と同等においしいうどんを目標に開発してきましたが、最終的には従来のものとは異なる“新しいうどん”ができました」と、手ごたえを話してくれました。

こうして完成した米粉うどんは、当初店舗での販売からスタートし、2024年5月に現在の「米粉うどん さぬきごえ」という商品名で販売を開始しました。
そして2025年4月には東京で開催された飲食業界の展示会「FABEX2025」、6月には近畿農政局が主催する「米粉フェス2025」などに出店し、来場者に「米粉うどん さぬきごえ」を積極的にアピール。試食した人からは「コシがあっておいしい。また食べたい」「米粉と言われないとわからないほどおいしい」といったコメントが届いたそうです。
さらに「米粉フェス2025」の来場者に同社が独自に行ったアンケートでは、出店していた店舗では「手しごとうどん工房 はちまん 」が一番よかったと評価されたそうです。 このアンケートの回答からは、米粉や米粉製品に興味をもっている人は30~50代が多いこと、米粉製品のイメージはパンやケーキ、お菓子と回答した人が多かったことなどもわかりました。
こうした結果を受けて、八幡さんは「米粉のうどんをおいしいと評価していただいたことはうれしく思いますが、一方でうどんは米粉製品としてはまだ認知度が低いのだなと感じました」と話します。
そこで、はちまんでは、より広く商品をPRすべく今回の米粉商品開発等支援対策事業を活用して、自社ECサイトやWEB広告の制作、SNSでの発信など、多様なメディアでの情報発信体制を整えました。
「自社ECサイトでは、商品や米粉の魅力を写真やマンガでわかりやすく紹介しています。そしておためし価格やお得な定期購入を設けることで、より気軽に商品へアプローチできるように工夫しました。また、多くの若者が日常的にSNSを使っていることから、当社も情報発信の場として積極的に活用していきたいと考えています」と教えてくれました。
はちまんでは、実店舗やECサイトでの販売、さらにSNSでのスピード感ある情報発信など、様々なメディアを駆使して「米粉うどん さぬきごえ」の魅力アピールに取り組んでいます。


時間をかけてじっくり開発に取り組み、実店舗と自社を含む複数の通販サイトでの展開により、「米粉うどん さぬきごえ」の認知度は年々広がりを見せていると感じている八幡さん。
今後の展開について伺うと、さらに多くの人に支持してもらうためには、利便性や価格の改善が求められると感じているそうです。
「『米粉うどん さぬきごえ』は、ゆで時間が13分と長めなので、これをもっと短くしたいです。また、価格面でも小麦粉のうどんと比べると、割高感は否めません。近年は“身体によくて、おいしいものなら価格に関係なく購入したい”という人が増えていますが、一方で“ちょっと高いな…”と購入を控える人もいるでしょう。しかしこれらの課題は、簡単には解決できないとも考えています。今後は中・長期的な視点でも、品質改善や製造・流通面での効率化などを進めていきたいです」と話してくれました。
「米粉うどん さぬきごえ」をもっと多くの人に食べてもらい、そのおいしさを知ってもらうことで、価格設定や業務の効率化、そして米粉の消費拡大にも貢献できる。これからも八幡さんの挑戦は続きます。
※本記事は2026年1月時点の情報です