
米粉を原料としながらも米を感じさせない、デザート感覚の植物性乳酸菌飲料。砂糖不使用ながら、お米由来の自然な甘みと乳酸菌発酵のさわやかな酸味で毎日続けられます。世界で最も臨床試験論文が多い乳酸菌Lp299vを使用し、生きたまま腸まで届きやすく軟便改善効果を確認。おなかにやさしい低FODMAP設計です。
1,000ml 1,300円(税別・店頭希望小売価格)
100ml 230円(税別・店頭希望小売価格)
・自社ECサイト
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・マイ・フローラプラント(自社工場)
広島県三原市本郷町善入寺字用倉山10064ー200
・健康志向型コンビニエンスストア、会員制大型量販店

野村乳業株式会社は、1897年創業の乳業メーカーです。かつては牛乳やヨーグルトなど一般的な乳製品を幅広く製造していました。同社代表取締役の野村和弘さんは、「近年は『乳』の取り扱いをやめ、主原料を植物素材へ転換。発酵技術と腸内環境研究に経営資源を集中し、環境に配慮した持続可能な事業構造への変革を進めています」と話します。その象徴として、プラントベースの乳酸菌飲料「マイ・フローラ」シリーズを展開し、多くの人の"おなかの悩み"に寄り添ってきました。
それらの商品が、"便秘気味の方の便通改善"の機能性表示食品として好評を得る一方で、腸の悩みは便秘だけでなく、よりデリケートで多様であることも見えてきました。「下痢などのおなかの悩みを抱える方にも、心から安心して腸活習慣を続けてほしい」と同社代表取締役の野村和弘さんは話します。この思いが、今回の新商品開発につながりました。

原材料として着目したのは、日本人の主食である米です。以前から社内では乳アレルギーなどで乳酸菌を摂取する機会が少ない子どもにも飲んでもらえる材料として注視していましたが、過敏性腸症候群(IBS)などで軟便気味の方や、小腸内細菌異常増殖(SIBO)に困っている方にも飲める低FODMAP(フォドマップ)製品として開発することで、米の新しい価値を創造しようと考えたのです。FODMAPとは、炭水化物などに含まれる特定の糖質の総称で、IBSやSIBOには、これらの糖質を除いた食事法が有効とされています。
自社で米を粉砕加工した米粉を使って、その思いを実現したのが、日本初の低FODMAP設計乳酸菌飲料「マイ・フローラ フリー」です。

商品開発の最大のテーマは、毎日の腸活習慣として続けるために欠かせない飲料の「おいしさ」でした。
「米粉ベースでありながら、一般の乳酸菌飲料と変わらないおいしさで飲めるデザート感覚の発酵飲料を開発し、みなさんの『米』に対する意識を変えたいと考えました」と野村社長は語ります。
しかし、米の風味を抑え、違和感なく飲める味を実現することは容易ではありませんでした。自社で粉砕する米粉の加工技術と発酵条件の検討を重ね、試行錯誤の日々が続きます。まず着目したのは、舌触りの滑らかさです。その追求の成果として、米粉の粒子を均一に数ミクロン単位で揃える独自技術を確立しました。
「飲料に使いやすくする加工プロセスと、発酵条件の組み合わせが、風味の決め手となりました」と野村社長は話します。特に砂糖を加えず、米本来の甘みを引き出すためには、緻密な調整が求められました。数百通りに及ぶ試験を重ね、ようやく違和感のない発酵条件を見いだしたのです。
開発を支えたのは、米粉商品開発等支援対策事業による支援でした。「商品開発費、機械装置費、原料費などの支援を受け、試作と検証を加速させることができました」と野村社長は振り返ります。米粉への加工技術を確立し、米粉の冷凍保管が可能となり、量産の礎ができました。
こうして完成した「マイ・フローラ フリー」には、米を主原料とした乳酸菌発酵飲料という新規性に加え、数々の特長が凝縮されています。乳酸飲料では日本初となる「FODMAP Friendly認証マーク」を取得。さらに、生きて腸まで届くとして世界で最も論文発表の多い植物性乳酸菌L. plantarum 299Vを同社が日本で初めて、独占的に使用しています。加えて、米粉は乳を主原料とする従来の乳酸菌飲料と比べて温室効果ガス排出量を抑えられる点も見逃せません。
「環境負荷の低減と継続しやすい腸活習慣の両立を目指しています」と野村社長は力強く語ります。主原料である米粉の一部には、製造拠点のある広島県産米を採用。地域に根差した製品づくりを通して、米粉の新たな価値を地元から発信していきます。
こうして誕生した「マイ・フローラ フリー」。開発過程で行った試作品のヒアリング調査では、国内の販売店、大学教授、海外の機能性食材メーカーなどから、植物性原料である米粉を使った点や、想像を超える飲みやすい味わいに対して、高い関心が寄せられました。「健康飲料ではなく、デザート感覚で体に取り入れられる点がいい」といった声が相次ぎ、従来の米発酵飲料に対するネガティブな印象を払拭できたと手応えを感じています。腸内研究の第一人者からも「すごくいい商品」との高評価が得られました。

「子どもから大人まで幅広い層に飲みやすいので、特に腸活意識の高い方に届けていきたい。特に首都圏で通勤する男性のおなかの悩み解消のお役に立てればうれしいです」と野村社長。ヒトでの臨床試験では、特に短期的な軟便改善に有意な効果が確認され、便秘気味の方にも有効に働くことがわかっています。2026年度内に機能性表示食品への移行を予定し、春夏商品としての商談が進んでいます。販路については、前年度に取引のあった2社に加え、2026年度には新たに広域スーパー10社での取り扱いが見込まれ、今後は店頭での試飲販売も実施し、消費者への認知拡大を図っていく考えです。

その可能性は国内にとどまりません。「米粉を活用した機能性発酵飲料の国内普及を進めるとともに、原材料となる粉体の海外輸出も視野に入れています」と野村社長は語ります。
商品名の「フリー」には、多様なおなかの悩みからの解放、地球環境負荷の低減、米づくりの課題解消などの思いが込められています。日本の食文化の象徴である米が米粉として機能性を増し、人と環境にやさしいプラントベース飲料という新たな価値を生み出しました。
※本記事は2026年1月時点の情報です