オール国産素材でつくるグルテンフリーの食パン&ハンバーガー

オール国産素材でつくるグルテンフリーの食パン&ハンバーガー

地産地消にこだわり、九州産の素材を積極的に使用した製品づくりに取り組んでいる株式会社SAKU(さあく/以下、SAKU)。グルテンフリーのパンやスイーツは、小麦アレルギーをもつ人やヴィーガンを実践する人たちも安心して食べられると評判です。今回開発したグルテンフリーの食パンとハンバーガーに込めた想いと期待を、代表取締役の齊藤久美さんに伺いました。

国産素材にこだわったプレミアムな米粉食パンを開発

ご自身も小麦にアレルギーをもつという齊藤さんは、おいしい米粉パンを求めている人が多いことを知り、それに応えるべく米粉パンの開発に取り組んできました。素材を吟味し、何度も試作を重ねた末、2020年に完成したグルテンフリーの米粉食パンは、多くの人に支持されてきました。齊藤さんはその後も米粉パンの改良を続け、今回の「すべて国産原材料の食パン」を完成させました。

国産素材にこだわったプレミアムな米粉食パンを開発

“使用している素材すべてが国産”というプレミアム感あふれる新商品について、齊藤さんは「昨今の物価高もあり、米粉をはじめ国産素材の仕入れには苦労しました。しかしここは妥協できない部分だったので、何とか納得のいくものを探して調達しました。この商品では、素材へのこだわりをお客様にしっかり伝えたかったので、米粉商品開発等支援対策事業を活用して、パッケージデザインを新たに制作しました。これまでの米粉食パンは、商品名を英文で入れたシンプルなデザインでしたが、今回は“すべて国産原材料使用”という部分を大きく日本語で表記しました」と商品に込めた想いを教えてくれました。
素材にこだわり抜いた「すべて国産原材料の食パン」は、取引先のバイヤーからも「とてもおいしいし、何より安心・安全な素材を使っていることを、自信をもってお客様におすすめできる」と上々の評価を得ているそうです。

国産素材にこだわったプレミアムな米粉食パンを開発

もう一つの新商品は、「すべて国産原材料の食パン」をトーストして具材をサンドした「グルテンフリーハンバーガー」です。こちらはパテ用の合挽き肉に混ぜるつなぎのパン粉も自社の米粉パンからつくったものを使用しています。さらにトマトやレタスなどの野菜は九州産、チーズやケチャップ、粒マスタードに至るまでグルテンフリーにこだわっています。

この「グルテンフリーハンバーガー」は、2025年10月から福岡県・博多にある直営店「PON Q PON 福岡博多店」で日曜のみ販売しています。
齊藤さんは「週に一度の販売ですが、当店のリピーターや店頭の看板を見て立ち寄るお客様などが関心を寄せてくれています。テイクアウト販売なので、一番おいしい状態で提供するために、注文が入ってから提供するまでスピーディーに作業できるようにマニュアルを作成してオペレーションを徹底しています」と話してくれました。

工場に新機器を整備し、量産体制の強化を図る

SAKUでは本事業を活用し、宮崎県にある工場にブラストチラーショックフリーザー(急速冷凍機)を整備し、製造体制の強化にも取り組みました。ブラストチラーショックフリーザーは、焼き上がったパンを超低温で急速冷凍できる機器で、できたての味わいを今まで以上にキープできるようになるそうです。これにより、各地のオーガニックショップや百貨店での需要にも柔軟に対応できる体制が、さらに充実しました。

齊藤さんは新しい機器の導入について、「余裕をもったストックが可能になったので、素材を無駄にすることなく製品づくりができるようになりました。量産体制が整ったことで、『すべて国産原材料の食パン』をはじめとする当社製品の販売もスムーズになると期待しています」と話してくれました。

工場に新機器を整備し、量産体制の強化を図る
次のステップは、BtoBの販路拡大

次のステップは、BtoBの販路拡大

齊藤さんたちは、「すべて国産原材料の食パン」をもっと多くの人に知ってもらうための取り組みとして、2025年10月に福岡で開催された「Food Expo Kyushu」や、2026年1月に大阪で開催された「FOOD STYLE JAPAN 2026〈関西〉」といった商談会に参加。来場者やバイヤーに試食を提供するなど、積極的に商品をアピールしました。

米粉商品の認知度アップと消費拡大に取り組んでいる齊藤さんですが、顧客を増やすためにクリアしなくてはならない課題があると言います。一つは米粉を含め、原材料の価格高騰が続いているので、商品価格への影響が懸念されること。もう一つは、BtoBのさらなる販路拡大です。

「おかげさまで当社のコンセプトや製品のクオリティには、多くの人から共感をいただいています。『すべて国産原材料の食パン』の開発にあたっては、リサーチを兼ねて東京のハンバーガーショップなどで担当者と話をする機会があり、その際も素材重視のグルテンフリーのパンに高い関心を寄せてくださいました。今回『グルテンフリーハンバーガー』を商品化できたこともあり、カフェやレストランでぜひ使ってみたいと考えてくださる企業もあります。しかし、こうした店舗では様々な経費が上乗せされるため、商談になると慎重になってしまうことも。当社にも、さらなる企業努力が求められると感じています。商品のクオリティを守りながら。価格を抑え、ニーズに応じた提供体制を維持する。そのためには、安定した米粉の消費が見込めるBtoBでの販路拡大が欠かせません」と話してくれました。

すべては安心・安全、そしておいしいグルテンフリー商品を求めている人のために。SAKUでは新たな販路獲得に向けて、米粉の仕入れルートの見直しや原材料の選定、製造工程の効率化など、様々な観点から検討を行い、より多くの人の手に届く魅力的な商品の開発に取り組んでいきます。

※本記事は2026年2月時点の情報です