
ヴィーガン&グルテンフリーに特化した「UPBEET!Tokyo」は、まだまだレアな、味噌や米麹などの日本の伝統的な発酵食品を使った珍しいスイーツブランド。中でも人気の甘酒ブラウニーがよりおいしくなって、さらに有機抹茶ゆずなど新しい味も登場。玄米粉の配合を増やし、生地に白あんを加えることで、和菓子っぽさも味わえ、しっとり深みのあるブラウニーに。その他にもクッキーやグラノーラもリニューアルしています。
甘酒ブラウニー 540円(税込)/80g
UPBEET!クッキー 各種 421円(税込)/50g
パンケーキミックス 950円(税込)/260g
ブラウニーミックス 1,058円(税込)/170g
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東京都世田谷区にある株式会社IKIGAI Ritual(以下、IKIGAI Ritual)は、プラントベース(ヴィーガン)&グルテンフリーに特化した食品メーカーです。現在、スイーツの「UPBEET!Tokyo(アップビート・トーキョー)」と、さつまいもや干し芋を使用したスナック「BENI BITES(ベニバイツ)」の2ブランドを展開しています。そのうち「UPBEET!Tokyo」で2年連続、米粉商品開発等支援対策事業に参画。2024年度 (旧社名:株式会社morning boost)は、新商品開発、既存商品のリニューアル、パッケージ改良などに本事業を活用し、大きく認知度をアップしたとのこと。今年度はさらなる規模でブランドの成長を目指したとCEOの神宮司希望さん。本事業をどのように活用されたのか、詳しくお話をお聞きします。
「UPBEET!Tokyo」は、「みんなが一緒に楽しめるスイーツ」をコンセプトにした、プラントベースかつグルテンフリーのスイーツブランド。白砂糖不使用に加え、乳・卵不使用、小麦粉も不使用と、様々なアレルギーを持つ方に配慮。さらに、みりんや甘酒、味噌など古来より日本で使われてきた発酵食品を使用しています。使う食材も、神宮司さんが全国を巡って探した安心・安全な食品を扱う生産者のものにこだわっています。

神宮司さんは、航空会社での勤務時代、多くの国を訪れてベジタリアンやヴィーガン、ハラールといった食の多様性を目の当たりにし、「日本でも、個人の体調はもちろん、食の嗜好に合わせて多様な食事を自由に選択できるようにしたい」と、2018年に起業しました。
その後、取得した発酵マイスターの知見も活用して、ドーナツやブラウニー、クッキーなどを商品化。その特徴は、前述のとおり「みんなが一緒に楽しめる」こと。そのために、おいしさはもちろん、商品の彩りやパッケージの可愛さにもこだわっています。ブランド名「UPBEET!Tokyo」には、メイン食材であるビーツ(beet)と、「毎日の生活に“ワクワク=Up beat”を届けたい」という神宮司さんの思いが込められているのです。
2024年度は、人気のドーナツのリニューアルに本事業を活用。原料である玄米粉の使用割合を増やし、揚げずに焼き&蒸しで仕上げることで、より米粉のフワもち食感を楽しめるドーナツを完成させました。その他にも、ユーザーの要望を採り入れてパッケージなども改善。
「リニューアルを果たした商品で、日本での拡販に注力するのはもちろん、世界展開も視野に入れていきたい」と展望を話していました。

前回のリニューアルから約1年、「UPBEET!Tokyo」は大きく成長しました。
認知度の高まりによってリピート率は40%を超えています。定期的に実施している200人規模のアンケートでは、健康意識が高い方やアレルギーを持った方だけでなく、体を鍛えているアスリートにも好評だとわかりました。ユーザー層の広がりもあり、そのニーズに応えるために製造の委託先も2社になりました。海外の展示会でも好評を博し、アメリカ・ニューヨークで販売する契約も結べたそうです。
「海外で販売する第一弾は『甘酒ブラウニー』。展示会でとても好評でこれなら売れると手応えを得た商品です。海外で甘酒を知っている方は多くありません。でも、日本酒のように発酵させた米といった説明をすると、興味を持ってもらえます。玄米も『brown rice』という名前で、健康に良い食品だと知られています。健康食品やヴィーガン対応のスイーツにアンテナを張っている方が、問い合わせをしてくれたのです」
海外での販売を軌道に乗せるため、本事業を活用して新商品を4種開発しました。定番の味であるパンプキンと、海外でも人気の高い抹茶・ゆずです。大きなホールサイズも2種類完成しました。玄米粉の配合も調整し、よりしっとり深みのある味わいになったと神宮司さん。
「プラントベースでグルテンフリーだと、どうしてもパサパサしてしまう。そこで白あんを加えたり、焼成の温度を工夫して、しっとり食感を実現。以前より甘酒の風味をしっかり感じられる、おいしさと満足度の高いスイーツになりました。また、これまでは一つひとつ手作業で切っていましたが、機械を導入したことで製造効率が大幅に向上しました」
日本国内でも新作の甘酒ブラウニーは好評とのこと。取り扱い店舗も増えていることから、これまで以上に拡販を目指し、さらなる知名度アップを狙いたいと神宮司さんは話します。
2025年のクリスマスシーズンには本事業を活用して、クリスマスケーキを発売しました。これは「UPBEET!Tokyo」初で、大きなチャレンジだったと神宮司さん。SNSなどで告知し、WEBからの受注生産で販売したところ、あっという間に500台以上の注文が殺到。


「ヴィーガン対応のクリスマスケーキ、それもホールのサイズで大々的に販売しているブランドは、まだまだ少ない。ご家族に卵や小麦粉のアレルギーをお持ちの方がいると、それぞれ別々のケーキを食べることも多いそうです。そういった方からの注文も多かったようで、『みんなでクリスマスが楽しめました』という喜びの声をいただけました」
まさに「ワクワク=Up beat」を届けることができたのです。ケーキをお届けするボックスも、本事業を活用して新たにデザイン。届いた瞬間から「可愛い!」とワクワクしてもらえるものになったとのことで、SNSなどではたくさんの“いいね”とコメントが寄せられたそうです。
「クリスマス用だけでなく、通常販売しているクッキー包装も再度リニューアルしました。2024年度に窓部分を大きく変更したのですが、『どんな商品かもっとわかるようにしてほしい』という声もあり、さらに透明部分を1.6倍大きくしました。健康食品は、商品の形状・色味がわかる方が選ばれやすい。より安心・安全を感じて、手に取ってもらえる商品になりました」
クッキーは包装のブラッシュアップに合わせて、使用する玄米粉量をさらに増量。栄養豊富な玄米をたくさん摂れるだけでなく、よりしっとり・もちっと感を高めることができたそうです。クッキーは3種類をリニューアルしていますが、それぞれ3カ月で1万枚前後売れ、リニューアル前に比べ、大きく販売増となっています。
「その他にも米粉商品開発等支援対策事業を活用することで、パンケーキミックス・ブラウニーミックスもリニューアルできました。玄米粉の量を増やしましたが、パンケーキは豆乳または水、ブラウニーはそれにオイルを混ぜるだけで簡単にスイーツがつくれます。食べてもらうだけでなく、つくることもみんなで楽しんでもらいたい。なにより自然由来の栄養をしっかり摂ってもらいたいと思っています」

今後はポータブルでどこでもおやつ感覚で手軽に食べられるグラノーラの販売も予定。ラインアップの充実と共に、本事業を活用して国内外の販路拡大も実現しました。自社ECサイトやコンビニなど既存の取引先300社に加え、新たにスーパーや免税店を中心に約200店舗、計500店舗への卸販売を目指して営業活動を実施しました。さらに、アメリカ・カリフォルニア州に海外支社も設立するとのこと。本事業を活用しながら活躍範囲を広げてきたIKIGAI Ritual。今後もさらにスピードを上げて、世界で成長を続けることでしょう。
※本記事は2026年2月時点の情報です