人気の米粉ベーグルに新フレーバー。さらなるファン獲得を目指す

人気の米粉ベーグルに新フレーバーが登場。さらなるファン獲得を目指す

ベーグル専門店「BAGEL & BAGEL」を運営する株式会社アルテゴ(以下、アルテゴ)では、秋から冬の期間限定で、和テイストの素材を使った米粉ベーグルを販売しています。2025~26年は、前年度好調だった2品に、新しいフレーバーを加えた3品で展開。店舗に併設するカフェでも、米粉ベーグルの発売に合わせて限定メニューの提供を行いました。リピーターが増えているという米粉ベーグルの魅力と今後の商品展開について、開発を担当したマーケティング本部の市岡直子さんと小島由紀子さんに伺いました。

リピーターが増えてきた米粉ベーグルに期待

「BAGEL & BAGEL」では、淡いピンク色がかわいらしい「あずき糀甘酒-米粉70%配合」を新たなフレーバーに加え、シンプルに米の風味を楽しめる「米粉70%」、きなこの香りと黒豆の食感がアクセントになっている「黒豆ときなこ-米粉70%配合」とともに、2025年11月から各店で販売を開始。米粉商品開発等支援対策事業を活用して、店頭に掲示するポスターやポップを作成し、期間限定であること、米粉を使った商品であることをアピールしました。

リピーターが増えてきた米粉ベーグルに期待
リピーターが増えてきた米粉ベーグルに期待

今回発売した3品について、お二人は次のように説明します。 「新フレーバーの『あずき糀甘酒-米粉70%配合』は、ほのかな甘酒の香りと小豆のやさしい甘さが魅力です。身体によいとされる赤い素材・小豆と発酵食品の糀甘酒を使い、健康や美容への意識が高い女性に関心をもってもらえるようにつくりました。小豆を30%程度混ぜ込んであり、温めると糀甘酒の香りが際立ちます」(小島さん)

「昨シーズン販売した『米粉70%』と『黒豆ときなこ-米粉70%配合』は、お客様からの反響が良かったので、今シーズンも引き続き販売することにしました。『米粉70%』は期間を延長して5月ごろまでの販売も検討しています」(市岡さん)

商品名にあるように、3種類のベーグルには新潟県産「こしいぶき」からつくった米粉を70%使用しています。「コシヒカリ」をルーツにもつ「こしいぶき」は新潟県で開発された品種で、パンづくりに適しているといわれています。

2025~26年シーズンで3年目を迎える米粉ベーグルの販売について、市岡さんは「日ごろから当社の商品を購入いただいているお客様から、“米粉ベーグルの発売を待っていた”“和の素材がよく合っている”といった声をいただいています。こうした声は年々増えており、米粉ベーグルの認知度が上がってきていることを実感しています」と話してくれました。

リピーターが増えてきた米粉ベーグルに期待
米粉の魅力が伝わる新しいおいしさを追求

米粉の魅力が伝わる新しいおいしさを追求

小島さんたち開発チームでは、米粉ベーグルの新しい味の開発に取り組んでいます。今回商品化した「あずき糀甘酒」のほかにも、和テイストの素材でいくつか試作を行いました。
「米の風味を生かす素材として、今までとは少し違う味わいの素材も検討しました。例えば味噌や醤油のような“しょっぱい系”などです」と小島さん。しかし社内で検討した結果、今回は商品化に至らなかったそうです。

その理由の一つを、市岡さんは次のように話します。
「当社のベーグルは“ほんのり甘くて、ふんわりしている”というイメージをもつお客様が多くおられます。そこに全く違う味わいの商品が加わったらどうなるか…という議論があり、最終的に小豆と糀甘酒を素材として採用しました」
一方で、米粉ベーグルはリピーターを期待できる商品でもあることから、今後は「BAGEL & BAGEL」のブランドイメージとのバランスを考慮しながら、新しいフレーバーを探していくそうです。

小島さんは、米粉ベーグルを蒸して味わうことにも注目しているそうです。
「自宅に冷凍ストックしていた米粉ベーグルを、蒸し器で温めて食べたところ、もちもち感がアップしておいしかったという新たな発見がありました。これまで米粉ベーグルは、軽くトーストして“外カリッ・中モチッ”がおすすめと紹介していましたが、新しい楽しみ方として、カフェメニューなどに応用できるかもしれません。最近、蒸し料理が女性の間で注目されているので、米粉の特性を生かしたヘルシーな味わい方として提案できれば」とも話してくれました。

将来は自社で栽培した米で商品づくりを

アルテゴでは、2023年から農林水産省による「米・米粉消費拡大推進プロジェクト」に参画しています。活動の一環として、新潟県で農業ボランティアに取り組んでいます。
小島さんは「食を扱う企業として、地産地消や食料自給率の向上に取り組む。こうした活動を通して、日本の食文化を未来へつなげるお手伝いをしていきたいと考えています」と、その意義を話します。
そして「いつか自分たちで育てて収穫したお米を使い、ベーグルやマフィンをつくってみたいですね。そして小麦粉にアレルギーをもつ人たちのためにも、米粉100%のベーグルを商品化したいです」と今後の目標を教えてくれました。

将来は自社で栽培した米で商品づくりを

市岡さんは米粉ベーグルの商品展開について、
「米粉ベーグルは最適な水分量を保つことが難しく、日持ちも短めなので、店頭での販売に注意が必要です。今後はこの課題をクリアできるよう改良に取り組みたいです。そして将来的には、当社のもう一つの柱であるマフィンにも米粉を使い、“米粉コーナー”のようなカテゴリーを設け、常時販売していきたいと考えています」と話してくれました。

日本人が昔から親しんできた米食文化を、ベーグルという形で発信し、日常食として広めていく。これからもアルテゴが生み出す米粉商品に注目です。

※本記事は2026年2月時点の情報です