地元高校生が企画から参加!米粉使用の商品が続々誕生

地元高校生が企画から参加!米粉使用の商品が続々誕生

福島県と茨城県でスーパーマーケットを運営する株式会社マルト(以下、マルト)では、福島県内にある6つの高校との共同プロジェクトで、米粉を使った10品以上の商品を開発しました。参加した高校生たちは、商品の企画からレシピづくり、試作など様々な業務を担当、さらに価格設定や商品のプロモーション、店頭販売もこなしました。彼らの活動をサポートし、子どもたちの食育と地元産の米粉や農産物の消費拡大に取り組んだ商品開発室の仁井田努さんに、開発した商品や活動への想いを伺いました。

高校生とともに新商品を開発し、地域を盛り上げる

マルトでは、県内の高校生と一緒に地場産の米粉や農産物を使用した商品づくりに取り組むプロジェクトを展開しています。これまでにも、いわき市産の米粉を使った食パン、楢葉町産のサツマイモを使ったスイーツなどを開発し、店舗販売で地域の人たちに紹介しています。2025年も県内6つの高校と共同で米粉商品を開発、高校生たちと新たに立ち上げたオリジナルブランド「食感発見レストラン」として、マルト各店で販売を開始しました。

今回のプロジェクトでは、マルトと同じく福島県いわき市に本社を構えるかまぼこ製造会社も参加し、楢葉町産のサツマイモを使った「かま丸 揚げかま」を商品化しました。「かま丸 揚げかま」は生地に米粉を混ぜ込んだことで、もちもちとした食感を楽しむことができます。そのままでも、お鍋の具材にしてもおいしく味わえるそうです。

高校生とともに新商品を開発し、地域を盛り上げる
高校生とともに新商品を開発し、地域を盛り上げる

スイーツでは、米粉のカヌレにさつまいもプリンをトッピングした「カリもっち」や、米粉のエクレア生地にサツマイモクリームがたっぷり入った「いもクレアー」、角切りしたサツマイモを米粉のパイ生地で包んだ「kome×Imoパイ」などを開発。さらに相馬市銘菓として親しまれているお菓子に米粉を使用し、サクサクと軽い食感に仕上げた「むぎっちゃん」もつくりました。これらの商品には、福島県産の米粉を使用しています。

プロジェクトを統括した仁井田さんは、今回の取り組みについてこう話します。
「生徒の皆さんからたくさんのアイデアを出してもらい、その一部を商品化しました。試作をしてみると、パンがあまり膨らまず、調整を繰り返しました。常に均一のクオリティを維持することへの難しさなど、開発の現場を実感してもらえたのでは。また、試作のたびに製品ロスが出てしまうことで、素材を無駄にしないようにすることも学んでくれたと思います」

米粉の魅力を表現したロゴマークに思いを込めて

マルトでは米粉商品開発等支援対策事業を活用し、今回開発した商品に付けるブランドロゴを制作。“米(米粉)感が伝わるもの”“いろいろな素材や形状のパッケージに使えるもの”そして何より“おいしさや楽しさが伝わり、目立つこと”を意識しながら検討を重ねました。

そして「米」という文字をシンボル化し、その一部を変化させて笑顔や満足感が伝わる「食感フェイス」を5パターン考案。さらに商品の特徴を表す「さくさく系・ふわふわ系・もっちり系・つるつる系・とろとろ系」の5つのカテゴリーを設けて、それぞれにテーマカラーを設定しました。食感フェイスとカテゴリーは、商品の特徴によって組み合わせて使えるように工夫されています。

米粉の魅力を表現したロゴマークに思いを込めて
米粉の魅力を表現したロゴマークに思いを込めて

仁井田さんはロゴマークの仕上がりについて「米粉の特徴や商品の魅力が伝わる、すばらしいロゴができました。イメージに合うものを生徒さんたちに選んでもらい、各商品で使用します」と高く評価しています。

2025年春から取り組んできたプロジェクトで開発した商品は、10品目以上。パン・スイーツ類は2026年1月12日、「かま丸 揚げかま」は1月27日、「むぎっちゃん」は2月7日に、「食感発見レストラン」のシールを付けてマルトの一部店舗で販売を開始しました。発売当日は、高校生たちも店頭に立って実習販売や店内放送を行い、米粉商品の魅力をお客さんたちに直接伝えました。

仁井田さんは「今回開発した商品のうち、『かま丸 揚げかま』は当社店舗で販売を継続します。パン・スイーツ類は不定期販売になりますが、週末や店頭イベントで活用していきたいと考えています」と今後の予定を話してくれました。

地域の農産物を知り、農業への関心を高めてほしい

高校生との共同開発について、仁井田さんは次のように話します。 「当社が米粉を活用して商品開発を行う取り組みは、2020年の米粉食パンからスタートしています。今回も学生の皆さんからユニークでフレッシュなアイデアをたくさんもらいましたので、今後の商品開発に活かしていきたいと思います。米粉の使用については、もっと使用量を増やし、米粉の風味や特徴が伝わるような商品を開発していきたいですね」

マルトでは地元高校生との共同開発を次年度以降も継続する予定です。さらに宮城県の高校や茨城県の大学と連携したプロジェクトを進めるなど、その活動は広がりを見せています。 仁井田さんは「福島県に拠点を置く企業として、これからも地産地消に取り組み、地域の活性化に貢献していきたいと考えています。今回のようなプロジェクトを通して、学生たちは米粉の良さや地元の農産物を活かすことの大切さ、ものをつくる大変さを学んだと思います。今後、彼らはそれを後輩へつなぎ、私たちはまた彼らをサポートしていきます。将来的には、子どもたちが米や農産物を身近に感じることで、農家や農業に関心を高めてくれると嬉しく思います」と希望を寄せています。

米粉の商品開発を通して、地域を元気にする。これからのマルトの取り組みに注目が集まります。

地域の農産物を知り、農業への関心を高めてほしい

※本記事は2026年1月時点の情報です