自社ブランド「TOIRO(といろ)」の米粉スイーツがおいしく進化

自社ブランド「TOIRO(といろ)」の米粉スイーツがおいしく進化

JRの駅構内にある販売店を中心に、オリジナルブランド「TOIRO(といろ)」を展開する株式会社JR東日本クロスステーション(以下、JR東日本クロスステーション)。同社では、アレルゲン物質に対する厳しい基準をクリアした製品専用の製造ラインをもつ工場「十日町すこやかファクトリー」で、ケーキや焼き菓子を製造しています。2024年に立ち上げた自社ブランド「TOIRO(といろ)」のさらなる成長を目指し、日々新商品の開発に取り組んでいます。

好調な「TOIRO」に新商品がラインナップ

新潟県産の「魚沼コシヒカリ」からつくった米粉をはじめ、県内産の素材を使用したこだわりスイーツを自社ブランド「TOIRO」で展開しているJR東日本クロスステーション。「TOIRO」は、製造拠点である十日町すこやかファクトリーが2024年に開設10年を迎えた節目を記念して立ち上げたブランドで、「米粉スノーボール」や「米粉ろおる(プレーン/チョコ)」などを販売しています。

好調な「TOIRO」に新商品がラインナップ

今回、米粉商品開発等支援対策事業を活用し、新たに6つの「TOIRO」商品を開発しました。
「フルーツスノーボール」は、米粉を27.89%(製品中の粉類は米粉のみ)使用しています。生地にはフランス産発酵バターやアーモンドプードルを贅沢に使い、さらにラム酒をまとわせたドライフルーツを混ぜ込んであります。
「グルテンを含まない米粉は、口どけのよさが魅力です。それを生かした『フルーツスノーボール』は、口の中でほろりとほどけるような食感と芳醇な香りを楽しめます」(食品製造統括事業部 十日町すこやかファクトリー・田村久美子さん)

好調な「TOIRO」に新商品がラインナップ

2024年にプレーンとチョコを発売した「米粉ろおる」は、スポンジ部分に米粉を12%使用しています。クリーム部分が2層仕立てになっているオレンジミックスは、中心部に使ったオレンジピールが、香りと食感のいいアクセントになっています。
「しっとり・もちもちとした食感と、雪国を思わせる真っ白なスポンジ生地は米粉ならでは。先行発売していたプレーンとチョコに、緑茶の緑色と柑橘系のオレンジ色が加わり、見た目も華やかになりました」(食品製造統括事業部 十日町すこやかファクトリー・髙橋えみさん)

毎年期間限定で販売している「クリスマスケーキ」は、例年同様3種類で展開。2025年度は補助金を活用して制作した「TOIRO」のロゴをあしらったピックとケーキ箱になり、シックで高級感あるビジュアルになっています。
「ケーキはスポンジ部分に米粉を14%(ココアスポンジは13%)使用しています。デザインは前年とほぼ同じですが、スポンジやクリームは改良を加え、なめらかな食感や口どけがアップしています」(食品製造統括事業部営業推進グループ・藤原文香さん)

好調な「TOIRO」に新商品がラインナップ
2026年1月、「TOIRO」に上級ブランドが登場

2026年1月、「TOIRO」に上級ブランドが登場

「TOIRO」で使用している米粉は、食用米としても人気が高い「魚沼コシヒカリ」であることに加え、製粉方法が重要なポイントであると食品製造統括事業部営業推進グループの白石辰徳さんは話します。
「新潟県で開発された微細製粉技術(酵素処理製粉)は、洗米した米に酵素の力で内部を糖質化し、高速の気流にのせて粉砕します。この製粉方法でつくった米粉は、小麦粉と同程度の粒度になり、デンプンの損傷も抑えられます。それが生地の膨らみや風味にも影響するのです。『TOIRO』がこだわっているクオリティに、この技術は欠かせません」

上質な素材にこだわってつくられている「TOIRO」の商品は、「素材本来の味わいを楽しめる」「エキナカで食べきりサイズのグルテンフリースイーツを買える(米粉ろおる)」「アレルギーのある家族とも一緒に食べられる(米粉ろおる、クリスマスケーキ)」といった購入者の評価が広まり、順調に売上げを伸ばしているそうです。

こうした「TOIRO」人気を受けて、JR東日本クロスステーションでは、さらなる認知度アップを目指し、2025年11月に東京駅で開催されたイベント「とおかまち新米・食の産直市」に出店。「米粉ろおる」などを販売し「TOIRO」ブランドのPRを行いました。

さらに2026年1月29日には、JR東京駅構内にある「駅弁屋 祭 セレクト」の一角に「TOIRO」の常設販売コーナーを新設。同じ日に上級ブランド「TOIRO PREMIUM KOMEKO」の第一弾商品として発売された「フルーツスノーボール」も取り扱っています。
「パッケージもおしゃれな『フルーツスノーボール』は、同じデザインのショッパー(紙袋)も用意しているので、手みやげやプレゼントに活用してもらえると嬉しいですね」(藤原さん)

「TOIRO」でおいしさを広め、米粉ファンを増やす

「TOIRO」ブランドがスタートして1年半、2026年1月には東京駅に常設コーナーが登場し、さらに新幹線ホームに冷凍自動販売機が設置され「米粉ろおる」の販売も始まりました。
「新幹線に乗車する前に自動販売機で『米粉ろおる』を購入し、列車内でゆっくり味わうという楽しみ方をぜひ試していただきたいですね。夏期はアイス感覚で味わうのもおすすめですよ」(白石さん)

「TOIRO」でおいしさを広め、米粉ファンを増やす

最後に、米粉を活用した今後の商品開発について皆さんに伺いました。
「試作ではうまくできても、工場の製造ラインでは不具合が出てしまうという、米粉ならではの課題をクリアできるようレシピ開発を進めたいです。また米粉の特性を前面に出した商品を開発し、『TOIRO PREMIUM KOMEKO』として小麦粉とは異なるおいしさを提案したいです」(田村さん)
「アレルギー対応の商品担当として、安心して使用できる原材料探しを進めたいです。『TOIRO』はブランド力が高まっていると実感しているので、これからも新商品の開発に注力したいです。また『クリスマスケーキ』や『米粉ろおる』のような冷凍品は、解凍してもおいしさをキープできるよう、改良を続けます」(髙橋さん)
「私は2025年7月に現在の部署に異動したので、米粉商品について勉強しなくてはならないこともありますが、営業担当として『TOIRO』ブランドの認知度アップを進めたいです」(藤原さん)
「常設コーナーができたばかりですが、将来的には『TOIRO』のショップをつくりたいと考えています。また、外国人旅行者の増加に伴い、グルテンフリー商品は今後も成長が期待できます。東京駅という地の利を生かし、米粉や国産の素材を使った“おいしくて日本らしい”商品を開発していきたいですね」(白石さん)

米粉の魅力を「TOIRO」に込めて。JR東日本クロスステーションの商品開発はさらに加速します。

※本記事は2026年1月時点の情報です