
「ゼロ秒ごはん」は米粉をクスクス風の粒状にした新食品。そのままでも食べられますが、お湯やスープに入れるだけでやわらかく白米の甘みが味わえる離乳食に。「飲む米」は、より初期の赤ちゃん向けに粒感をなくした商品。お湯や水で溶かすとヨーグルトのようなとろみがついた“飲める”離乳食になります。同時に開発した「ゼロ秒玄米」と「飲む玄米」は、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富で、運動時の補食やファスティング明けの回復食としてお勧めです。
各種 1,600円(税抜)/1本15g×8本セット
※各種詰め合わせセットもあり
・自社ECサイト
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父親から農家を受け継ぎ、農業のイロハもわからないまま米づくりをはじめたという米貴の山本貴絵さん。一児の母となり、「お母さんが毎日子どもに食べさせたいお米」を目指して、化学肥料は使わず魚粉の有機肥料で土づくりをし、自社で精米した安⼼・安全でおいしいお米「夢つくし」を消費者へ直販で届けています。
山本さんはお米の販売だけでなく、お米の加工食品化にもチャレンジ。米粉をクスクス風にアレンジした「米粉の笑笑(クスクス)」と「玄米米粉の笑笑」を開発し、独自の加工技術で特許も取得しました。今回、「米粉の笑笑」の技術を活かした離乳食向け商品を新たに開発。これまでの開発の経緯や今後の展開についてお聞きしました。
「最近は若者だけでなく年配の方でも米離れが進んでおり、『重たいお米をわざわざ持って帰って浸水して炊くのが面倒』とか『パンの方がやわらかくて食べやすい』などの理由で敬遠されているそうです。それならお米をもっと簡単に手軽にやわらかく食べられるようにできないかなと考えてこの商品を開発しました」と山本さんは語ります。
「米粉の笑笑」は、自社で育てたお米「夢つくし」を米粉化し、水分を付加して撹拌、火入れ、乾燥させることでクスクスのような粒状に仕上げます。
お米だけでつくったグルテンフリーな食材で、そのままでも食べられ消化も良く、スープやサラダに振りかけたり、パン粉がわりにも使えます。
「米粉の笑笑」は白米の甘みが感じられ、そのままだとカリカリした食感が、水分にした浸すとプチプチとした粒感が楽しめます。
「玄米米粉の笑笑」はさらに香ばしさが感じられ、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素を多く含んでいます。
他にない新しい食品として注目され、高級ホテルやレストランでも食材として採用されているそうです。


今回さらに、自身の育児経験から、忙しい保護者が乳幼児に手軽に良いものを与えられるよう、離乳食に特化した商品の開発を決意。米粉商品開発等支援対策事業を活用して、商品開発や市場調査、デザイン制作や商品PRを行いました。
「私自身の経験として、最初は頑張って離乳食をつくろうと、良い食材を使ったり、冷凍保存するなど、いろいろと試してみたのですが、結局、手が回らなくなりました。お腹が空いて泣かれてしまうと、とても料理をする余裕はありません。『米粉の笑笑』なら、お湯やスープに浸すだけで離乳食になります。それを乳児の1食分の炭水化物量に合わせて15gに小分けした『ゼロ秒ごはん』と、より初期の離乳食向けに、粒感をなくしてお湯や水で溶かして飲むことができる『飲む米』を開発しました」(山本さん)
「飲む米」は粒感をなくすために米粉の粒状を調整し、攪拌をあまりせずに火入れと乾燥を行う工程に変更したことで、水分量を多くすればゴクゴク飲め、水分量を減らせばヨーグルトのようなとろみがつく、理想の飲みやすさを実現しました。同時に開発した「ゼロ秒玄米」と「飲む玄米」は、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富で、運動時の補食やファスティング明けの回復食としてお勧めだそうです。
また、商品化にあたって一番手をかけたのがパッケージデザインです。
「新しい商品の価値を伝えるためにパッケージデザインにこだわり、特に“ポーチから出してかわいいもの”にすることを重視しました」と山本さんは語ります。
「赤ちゃんたちのママ友との食事会の際にポーチからこれを出したらきっとみんなに『それかわいいね!』って注目されると思います。若いお母さんが持ち歩きたいと思えるパッケージにしたかったんです。赤ちゃんがいる家庭への手土産としても喜ばれると思います」と山本さん。
東京、名古屋、大阪などの女性に人気のセレクトショップに伺い、店長や社長にパッケージの試作品を見ていただき、プロの目線からアドバイスをもらうなど、市場調査にも力を入れたそうです。
「デザイナーと、デザインのかわいさやどんなキャッチコピーを入れるかなど何度も話し合いました」と山本さん。
既存の商品にも商品特性を伝えるため「ゼロ秒ごはん」「ゼロ秒玄米」というワードを入れ、新商品にあわせてパッケージをリニューアルしました。


商品発売に向けて展示会やイベントへの出展も積極的に行っています。
「試食の場では、『すぐに食べることができておいしい』と評判です。一方で『他にない新しい商品なので、食べ方がわからなかったけど、試食で教えてもらうとわかりやすい』という声もありました。今後も展示会等への出展やSNSを活用して商品や食べ方をPRしていきます」と山本さん。
離乳食としてはもちろん、運動時の補食やファスティング明けの回復食、キャンプなどの携行食など、さまざまなシーンでの活用が期待されます。
これからが本格的な販売のスタートですが、2026年度は米粉の使用量60トンの生産目標を掲げます。 現在の販売は自社ECサイトでの国内販売がメインですが、長期保存が可能で軽量であることから輸出にも向いているため、次のステップとして海外輸出にも挑戦したいとのこと。韓国や香港にも赴き、現地の市場調査もしているそうです。また、将来的には、当商品の技術を活用し、日本の余剰米や規格外の米を使った委託生産も考えているそうです。
「夢は大きいんです。でも夢だけに終わらせません!」と山本さん。その言葉どおり、持ち前の行動力で、確実に一歩一歩前に進んでいます。

※本記事は2026年1月時点の情報です