
アミロースの含有率が30%という品種(高アミロース米)を使用し、新たに導入した湿式製粉機で製造した米粉です。従来品とは異なる品種の米と製粉方法を採用したことで、デンプンの損傷を抑えた良質な米粉に仕上がりました。調理の際も、ダマにならずさっくりと混ざり、使い勝手も向上しています。とくにパンの製造に適しており、ふんわりと焼き上がります。クッキーのような焼き菓子にも使うことができ、サクサクとした軽い食感を楽しめます。
2,484円(税・送料込)/150g×4袋×2セット
4,320円(税・送料込)/150g×4袋×4セット
※業務用については要問い合わせ
・他社ECサイト

地元・秋田県で栽培された米を使い、自社工場で製粉加工している株式会社大潟村あきたこまち生産者協会(以下、大潟村あきたこまち生産者協会)。同社では、今回の米粉商品開発等支援対策事業を活用して湿式製粉機を導入し、新たな米粉商品を開発しました。新機材の導入や開発の経緯、新商品のプロモーションについて、商品部の長谷部満さんと広報課の高桑美香さんにお話を伺いました。
全国有数の米どころとして知られる秋田県。東北地方を中心に広く栽培されている「あきたこまち」は、「コシヒカリ」をベースに秋田県で開発された品種です。大潟村あきたこまち生産者協会では、この「あきたこまち」など県内産米を使って米粉商品を製造しています。今回、支援事業を活用して製造ラインに湿式製粉機を導入しました。
開発を担当した長谷部さんは「当社の製造ラインでは、20年ほど前に導入した乾式製粉機をずっと使ってきました。しかし機械の老朽化もあり、新たに湿式製粉機の導入を決めました」と経緯を話します。

米を製粉する方法には、大きく分けて乾式と湿式があります。乾式製粉は、精米した米をそのまま粉砕するもので、製造工程で発生する衝撃や熱によるデンプンの損傷が大きくなる傾向があります。一方、湿式製粉は精米した米を水に浸してから粉砕するため、デンプンの損傷が抑えられ、乾式製粉よりもきめの細かい米粉をつくることができます。
同社初の導入となった湿式製粉機は、機材の設置やテスト運転、米粉の試作と順調に進み、2025年12月26日に新商品「農家の米粉 ふわり」が発売されました。「ふわり」という商品名は、ふんわりと膨らんだパンや、サクサクと軽い口当たりのクッキーをイメージしているそうです。
長谷部さんは、新しい湿式製粉機で開発した米粉について、「見た目ではわかりにくいですが、実際にパンをつくってみると、焼き上がりがふんわりとしていて、乾式製粉機との違いは明らかでした。『農家の米粉 ふわり』は、新たな魅力をもつ商品として、多くの人に使ってもらいたいですね」と期待を寄せています。

「農家の米粉 ふわり」の魅力は、パンはふんわり、クッキーはサクサクと軽い食感に焼き上がる点です。これは製粉方法を乾式から湿式にしたことに加え、使用する米の品種を変えたことも関係していると長谷部さんは話します。
「湿式製粉機の導入を機に、今回、初めて高アミロース米を使ってみました。試作した米粉でパンをつくってみると、さっくりと混ざり、米粉によくあるダマができない。焼き上がりもふわふわで、時間が経っても固くなることや凹みも少なかったですね」
米にはデンプンの一種のアミロースが含まれています。アミロースの含有量が少ないと米は粘りけが強くなり、多くなるとパラパラとした食感になります。大潟村あきたこまち生産者協会では、今回の新商品にアミロースの含有量が30%と高い品種を採用しました。これまで同社が米粉製造に使ってきた「あきたこまち」のアミロース含有量が18~20%であることを考えると、新たなチャレンジといえるでしょう。
長谷部さんは「デンプン損傷の少ない湿式製粉機と、粘りけが少ない高アミロース米による相乗効果が、これまでにない使い心地の米粉を生み出してくれました」と上々の仕上がりに胸を張ります。
大潟村あきたこまち生産者協会では、2025年12月の「農家の米粉 ふわり」発売に先駆けて、インフルエンサーによるPR活動を10月から開始しました。まずは全国から選んだインフルエンサーに新商品を送り、使い心地や料理の仕上がりなどを評価してもらったそうです。
広報を担当する高桑さんは、「インフルエンサーの皆さんは、日頃から米粉をよく使っている人ばかりなのですが、『農家の米粉 ふわり』についてお聞きすると、『いつも使っている米粉よりもよく膨らんだ』『ダマになりにくく、使いやすかった』といった評価をいただきました。PR活動については、2026年1月から5名のインフルエンサーがレシピや料理写真をSNSで発信してくださっています。『農家の米粉 ふわり』のプロモーションは始まったばかりなので、その効果を評価するのはもう少し先になりますが、SNSを通して商品が広まり、米粉に興味をもってくれる人が増えてくれればいいですね」と話してくれました。


今後の商品開発について、長谷部さんに伺うと「湿式製粉機の導入によって、これまでとは違うタイプの米粉を製造できるようになりました。とはいえ、用途によって乾式製粉の米粉がよいという場合もあります。今後は2つの製粉機を併用して、様々なタイプの米粉を製造していく予定です。また、高性能の湿式製粉機でも、水分量や粒度にばらつきが出ることがあります。常に同じクオリティの米粉がつくれるように、ノウハウを蓄積していくことにも取り組んでいきます」と話してくれました。
大潟村あきたこまち生産者協会では、パンやクッキーといった既存製品にも「農家の米粉 ふわり」を使用しリニューアルを図ることや、要望があればOEM向け商品にも対応していく予定です。
※本記事は2026年1月時点の情報です